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肩関節腱板損傷(断裂)

タイの病院を受診されて、手術必要性の有無や術後リハビリの方法などのご相談がこのところ数件続いておりますので、肩関節腱板損傷(断裂)について書かせていただきます。


転倒や手をついたりした際に肩関節に痛みを感じ、手を上に上げることができない症状が出ます。損傷や断裂の度合い、症状により治療方法が決定されます。

症状を確認させていただきながら、ご相談をお受けすることも可能です。ご不安なことなどがありましたら、ご相談ください。


肩腱板損傷(断裂)とは

肩関節はアウターマッスルである表面の三角筋と、インナーマッスルである腱板(棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋)とが強調して動きます。アウターマッスルは大きな力を発揮するために働き、インナーマッスルは関節が正しい位置に収まるように、腕の骨(上腕骨)を関節面に引きつけるように働きます。

腱板が断裂すると上腕骨が関節面に正しく収まらず、腕を挙上していくと関節面に腕の骨が衝突してしまって、うまく腕を上げられなかったり、痛みの原因となります。


肩腱板損傷(断裂)の原因

転倒や転落により、直接肩を打ちつけたり、手をつく、重たいものを持った際など急激に大きな力がくわある外傷性によるもの、加齢により徐々にすり減って結果断裂をする変性によるものなどがあります。近年ではPCの長時間使用やスマートフォンの使用による姿勢不良により、肩甲骨の位置不良を引き起こし、肩の動きに制限が発生しやすくなります。


肩腱板損傷(断裂)の症状

腕を挙げた時の痛み、夜間痛、腕があがらないなどの症状があります。40歳以上の男性(男62%、女性38%)に多く、利き腕の方に好発し、60代に最も多く発生します。四十肩、五十肩と診断されることもありますが、これらのように関節の動きが硬くなることは少なく、腕を挙上するときに、力が入りずらかったり、肩の前面でジョリジョリといった音がすると腱板損傷が疑われます。


診断・検査

腕の挙上テスト、拘縮(関節が硬くなっているか?)の有無、肩関節での軋轢音、筋の状態の確認を行います。X線検査では肩関節が狭く写り、超音波検査でも断裂の状況は判断できます。正確な診断を行うにはMRIの撮影が必要になります。


治療方法

日本では以下の治療方法がよく行われています。


保存療法

転倒や転落などの急性外傷で始まった時には、三角巾などで固定して1~2週安静にします。 断裂部が治癒することはありませんが、70%は保存療法で軽快します。

保存療法では、注射療法と運動療法(リハビリ)が行なわれます。 注射療法では、肩関節周囲炎を併発して夜間痛があると、水溶性副腎皮質ホルモンと局所麻酔剤を肩峰下滑液包内に注射しますが、夜間痛がなくなればヒアルロン酸の注射に変えます。腱板のすべてが断裂することは少ないので、残っている腱板の機能を賦活させる腱板機能訓練は有効です。


手術療法

保存療法で肩関節痛と運動障害が治らないときは、手術を行ないます。 手術には、関節鏡視下手術と通常手術(直視下手術)があります。 関節鏡視下手術の方が低侵襲で、手術後の痛みが少ないので、普及してきていますが、大きな断裂では、縫合が難しいので、直視下手術を選択するほうが無難です。

どちらの手術も、手術後は、約4週間の固定と2~3ヵ月の機能訓練(リハビリ)が必要です。


保存療法・手術療法いずれもリハビリが重要になります。

ご不安なことがあれば一度ご相談ください。

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